世界には様々な色と味の果物がありますが、メロンはその味、香り、色など、全てが最高のうちの一つだと言って過言ではないでしょう。私もメロンは常に1ランク上というイメージがあり、メロンジュースを飲む時には何かいけないことをしている気さえしてきます(笑)。
メロンジュースの栄養と健康効能
メロンジュースで多用されるのがカンタロープと呼ばれる黄色い身のマスクメロンです。カンタロープは全ての果物の中で随一の豊富な栄養を含んでいます。例えばビタミンA、ビタミンC、カリウム、ビタミンB6、B3、食物繊維などです。ビタミンCはリンゴの約3倍あり、アメリカの科学機関のランキングによると、栄養価においてカンタロープはスイカ、オレンジを抑えて1位になっています。
健康効能としては抗酸化作用が注目されますが、それは豊富なビタミンCとベータカロチンから来るものです。ベータカロチンは脂溶性の抗酸化物質で、ビタミンCは水溶性のエリアをカバーするので、この二つがダブルパンチで癌の元となるフリーラジカルと戦うわけです。
親が子供に、目のためにいいからにんじんを食べなさいというのはよくある光景ですが(うちもそうでした)、ある研究によるとフルーツの方が野菜よりも視力保持効果が高いという結果も出ています。ビタミンAが豊富なマスクメロンの効果にも期待したいところです。
またメロンには、イノシトールという不安や不眠症に効果があるとされる物質や豊富な消化酵素なども含まれており、アメリカ癌協会がメラノーマなどの皮膚がんに対して効果があるとして食べる事を推奨しています。
主な健康効能をまとめると;
- 白内障予防
- 抗酸化作用
- 免疫機能活性化
- デトックス効果
- 皮膚がん(メラノーマ)予防
- 結腸がん予防
- 消化不良改善
- がんリスク減少効果
- 不安防止
美味しいメロンジュースの作りかた
メロンの選び方
メロンはしっかりしていて甘い臭いがするものを選びます。メロンは一年中市場に出回っていますが、夏のカンタロープ(マスクメロン)が一番おいしいと思います。熟しているかどうかを確認するには、親指で強めに外皮を押し、そこを嗅いで甘い臭いがするかを確認しましょう。寒い季節には硬くて緑のメロンが多いですが、常温で3、4日保存すれば甘さが増してきます。
生搾りジュースを作る
ジュースファスティングの時は、おいしくて栄養があり、色も見た目に楽しいメロンジュースは本当に重宝します。しかも、一つのメロンから多くのジュースが取れるので、ジュースファスティングにとても向いています。
さて、ジュースの絞り方ですが、メロンの栄養の大部分が外皮部分に集中している事を考えると、皮も一緒にジュースにするとより栄養の多いジュースになりますが、当然味の方ではかなり落ちてしまいます。用途と好みに合わせて外皮の有無や量を選びましょう。
外皮をジューサーにかける時は、薄く白いネットがかかってるような一番外の部分を切り落として、緑の皮の部分を残し、切ってジューサーにかけます。つまり一番外のネットのある外皮以外は種も含めすべてジュースにするということになります。
一口メモ
メロンを食べる用に買って置いておいたのを忘れていて、斑点やカビが生えてしまった時は、捨てる前にジュースにできるかどうかを考えましょう。食べるのには適さなくてもジュースにすればおいしいということが結構あります。ダメそうなところを切り捨てて、大丈夫なところだけをジューサーにかければ、とてもリッチな味が楽しめる事があります。また、オーストリアのある研究では、熟しすぎてダメになりかけているフルーツの方が抗酸化物質が多いという結果も出ているようです。
保存方法
熟しの度合いによりますが、しっかりしたメロンは1週間くらいもちます。ただジュースに適したほど熟してきたら三日ほどしかもちません。一度切ったらラップをして冷蔵庫で2,3日で使いましょう。カビや斑点が出てきたら切り捨ててすぐジュースにしてしまいましょう。
ミックスジュースとカスタマイズ
メロンジュースに関してはそれだけで飲む以上の飲み方はないというのが正直なところで、混ぜずにそのまま飲みたいですが、どうしても混ぜるならば、オレンジやパイナップルがよく合います。