さくらんぼは重要な栄養素のたっぷりつまった果物で、特に抗酸化物質と抗炎症作用で注目されます。これらの栄養素をたっぷり摂取したい時はたくさんのさくらんぼを食べなくてはなりませんが、ジュースにしてしまえば美味しく、しかも簡単に摂取することができてしまいます。
実際、一杯のさくらんぼジュースには137カロリーしか入っていないにもかかわらず、上記の抗酸化物質と抗炎症作用だけでなく、ビタミンCや食物繊維などの数々の栄養素を摂取することができます。
さくらんぼジュースの栄養と健康効能
抗酸化作用
2009年に発表された研究では、チェリージュースに多く含まれるアントシアニンが健康改善に効果があるという結果が出ています。酸化に対する抵抗力というのはなかなかピンときませんが、糖尿病やがん、心臓病、アルツハイマーのリスクが減るとされていると聞くとその効能がわかってきます。
さらなる癌予防
空気中や食物などに入っている発がん性物質は身体の細胞にダメージを与えて癌のリスクを高めますが、チェリージュースはアントシアニンだけでなく、3つの化学物質で細胞の変化を防止すると言われています。その3つの物質とはリモネン、エラグ酸、ペリリルアルコールです。柑橘類の皮にはリモネンが含まれ、ベリー類にはエラグ酸が含まれますが、3つを全て含むのはさくらんぼ/チェリーだけなのです。これらの物質は特に乳がん、肺がん、肝臓がん、皮膚がんに予防効果を発揮すると言われています。
低いコレステロール
さくらんぼジュースには最も強い抗酸化物質の一つであるケルセチンも含まれています。ケルセチンはフリーラジカルによる酸化ダメージを予防する役目があるとされいます。もし悪玉コレステロール(LDL)が酸化した場合、動脈の壁に貼り付いて心臓発作などの原因になりうるとされていますので、酸化させないということは大事な役目なのです。また、ケルセチンには抗炎症作用も確認されており、ぜんそくや他の呼吸器症状の緩和への効能も期待されます。
筋肉のダメージを予防する
2006年に英国のスポーツ医学の専門誌に発表された論文によると 、さくらんぼジュースを飲ませた大学生と飲ませなかった大学生でのトレーニング後の筋力の回復を測定したところ、さくらんぼジュースを飲んでいたグループの方が筋力の低下や痛みが少なかったそうです。同じように、痛風に対しても改善効果があるという検証結果も出ています。
さくらんぼジュースの効能まとめ
- 抗酸化作用
- 癌予防
- 痛風改善
- 筋肉回復促進
- 記憶力改善(アルツハイマー予防)
美味しいさくらんぼジュースの作り方
さくらんぼの選び方
さくらんぼやチェリーの旬はとても短いです。初夏には出てき始めますので、色の濃いものを選びます。色の濃さが栄養の濃さでもあるからです。チェリー系でジュースに向いているのはビングやロイヤルアンです。採った後には熟し続けませんので、最初から重くてしっかりした、光沢のあるものを選びましょう。蔕の新鮮さも見分けるポイントになります。
ジューサーにかける
へたを一つ一つとるのはなかなか面倒くさい作業ですが、慣れればとても速くできるようになります。自分用のジュースを作る時に、しかも一人でキッチンにいる場所でしか使えない技ですが、実は口をつかってへたをとるのが一番早いです。ジュースファスティングをしている場合、ついそのまま食べてしまう危険性がありますが(笑)、早さでは間違いなく一番です。
保存法
さくらんぼ・チェリーは冷蔵庫で一週間くらい持ちます。
ミックスジュースのコンビネーションとアレンジ
チェリージュースとコーラを合わせたチェリーコークなるものがアメリカでは売っていますが、あれはチェリージュースに対する冒涜です。チェリージュースにはフレッシュアップルジュースがよく合います。また、蜂蜜を足して凍らせると美味しいアイスバーになります。色と言い味と言い、子供は特に喰い付きがいいです。